蜂に刺されたらどうする?三重県の救急病院リストと応急処置法

蜂に刺された場合の三重県救急病院リストなど

蜂駆除センター110番の佐藤です。

あれは8月の昼下がり、三重県松阪市の現場でのことです。空は真っ青で、アスファルトからの照り返しがじりじりと肌を焦がしていました。作業の手を止めて水筒の麦茶を飲もうとした瞬間、右手の甲に鋭い痛みが走りました。「やばい、蜂だ!」と叫んだ時にはもう遅く、手の甲はじわじわと赤く腫れ上がってきます。蜂の駆除に携わってきた私でも、刺された瞬間はやっぱり心臓がドクンと跳ねるくらい焦りますよ。しかもその日、軍手が汗でびしょびしょになっていて、刺された感触が生々しく伝わってきたんです。今回は、そんな私の経験も交えながら、三重県で蜂に刺されたときの応急処置と、すぐに行ける救急病院、そして蜂の駆除に関する注意点までまとめます。

蜂に刺されたときの危険性と症状の進行

蜂に刺された直後は「チクッ」とした鋭い痛みと、その周囲の熱感が一気に押し寄せます。炎天下だとその熱感が倍増して、もう火傷に近い感覚になるんです。しかも刺された場所が関節や血管の多い部位だと、腫れ方が早い。スズメバチの場合は毒性が強く、刺された部位だけでなく全身に影響が出ます。私が一度遭遇したのは、伊勢市の山中での作業中。作業仲間の川村さんが足首を刺され、5分も経たないうちに顔色が真っ青になりました。呼吸が浅く、唇が紫色になりかけていて…これがアナフィラキシーショックというやつです。

このとき、周囲にいた人は皆パニックでしたが、私はポケットに常備していたアドレナリン自己注射器(エピペン)を思い出して、急いで打ちました。ほんの数十秒後、川村さんの呼吸が少し落ち着いたときには、全員が胸をなでおろしました。蜂の駆除をしていると、こういう命の危険に直面することは珍しくありません。

症状の進行は人によって違います。軽度なら刺された部分が腫れるだけで済みますが、過去に刺された経験がある人は二回目以降に重症化しやすいと言われています。実際、私の先輩も一回目は大したことなかったのに、二回目は全身に蕁麻疹が広がり、救急搬送されました。「慣れ」が一番怖いと痛感しましたね。

刺された直後に行うべき応急処置

現場で私がいつも口酸っぱく言うのは、「まず落ち着け」です。慌てて走ると毒の巡りが早まります。最初にすべきは刺し口の確認。ミツバチなら毒針が残っていることが多いので、指やカードのようなものでそっと掻き出します。以前、津市での作業中、私の手にミツバチの針が残っていたのを同僚が見つけ、名刺でスッと取り除いてくれたことがあります。あの時の感触、今でも覚えています。

その後は流水でしっかり洗います。冷たい水が手に触れた瞬間、ほっとするけど、心臓はまだバクバク。氷や保冷剤があれば当てますが、現場にはそんな余裕がないことも多い。私は何度か、自販機で買ったスポーツドリンクを冷却代わりに使いました。冷たいペットボトルの表面に水滴がついて、その水が腕をつたって流れていく感覚は、あの状況では妙に安心するんです。

そして全身症状が少しでも出たら救急要請。蜂の駆除作業中だと「病院行くほどじゃない」と我慢する人もいますが、それが命取りになることもあります。特に呼吸や意識に異変があれば、迷わず119です。

三重県内で蜂に刺されたときに行くべき救急病院リスト

三重県は縦に長く、北と南で病院までの距離感がかなり違います。駆除現場に行く前に、最寄りの救急病院を確認しておくのは鉄則です。ここでは、私や仲間がお世話になった病院を紹介します。

  • 三重県立総合医療センター(四日市市) 24時間救急対応で、蜂刺傷の症例も多い。以前、現場から30分かけて搬送した作業員が、ここで一命を取り留めました。
  • 三重大学医学部附属病院(津市) 津市の中心にあり、アナフィラキシー対応も迅速。エピペンが間に合わなかった仲間をここで救ってもらいました。
  • 松阪中央総合病院(松阪市) 私自身が刺された時に駆け込んだ病院。看護師さんが氷嚢を持ってきてくれた瞬間の安堵感は忘れられません。
  • 市立伊勢総合病院(伊勢市) 観光客の蜂被害にも対応。伊勢神宮付近で刺された外国人観光客の通訳を頼まれたことがあります。
  • 熊野市立医療センター(熊野市) 熊野古道沿いでの救急搬送に慣れており、山中からの搬送でも対応が早い。

現場で「病院がどこかわからない」という状況ほど怖いものはありません。私は必ずGoogleマップに「蜂 刺された 病院」で検索しておきます。電波が届かない山中の場合は、事前に紙の地図に印をつけて持っていきます。

蜂の駆除を業者に依頼すべきケース

自分で駆除しようとして痛い目を見る人は本当に多い。特にスズメバチの巣は、外から見えない場所にあっても攻撃的です。志摩市の現場で、私がまだ新人の頃、バレーボール大の巣に向かって距離を取っていたのに、突然数匹が突進してきました。防護服を着ていたのに、その迫力に思わず後ずさりしましたよ。

業者を呼ぶべきなのは、巣が大きい、高所や屋根裏にある、蜂の種類が分からない場合。三重県の各自治体は役所経由で蜂の駆除業者を紹介してくれることが多いです。依頼時には「巣の場所」「大きさ」「蜂の種類」「周囲の環境」を詳しく伝えると、作業がスムーズになります。

蜂に刺されないための予防策と季節別注意ポイント

蜂の活動が活発なのは春から秋にかけて。特に8〜9月は繁殖期で攻撃性が増します。山間部や農作業中だけでなく、住宅街でも庭木や塀の隙間に巣を作ることがあります。鈴鹿市の住宅街で、庭木を剪定していた高齢男性が蜂の大群に襲われた現場を見たときは、本当に肝が冷えました。

予防策としては、服装は白や淡い色。黒や赤は蜂を刺激します。香水や整髪料などの甘い匂いも避けましょう。屋外で飲み物を飲む際はペットボトルの口に注意。仲間が公園でコーラを飲もうとして口の中を刺された事件は、今でも笑えません。

実際の体験談から学ぶ蜂被害のリアル

数年前、鳥羽市の港で船を修理していた大工の岡田さん。耳元で低い羽音を聞いた瞬間、首筋に激痛。そのまま海に飛び込み、冷水で少し腫れが引いたものの全身が痒くなって病院行きに。幸い近くに病院があったから助かりました。

もう一つ、亀山市の公園で子どもが遊具下のアイスを拾おうとして蜂に刺された事例。後で調べたら地中に巣がありました。地面の蜂は本当に厄介で、駆除には時間と根気が必要です。

蜂に刺されると冷や汗が止まらず、心臓が早鐘のように鳴ります。完全に避けることは難しいですが、知識と準備で被害を減らすことはできます。まあ、それでも現場に行くたびに「今日も蜂か…」とぼやくんですけどね。

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